覚せい剤で痩せるのはなぜ?恐ろしい副作用とは?

覚せい剤で痩せるって!?そんなソフトな言い回しで、高校生や中学生までもが覚せい剤で逮捕されるなど「ドラッグ」の低年齢化が社会の問題の一つになっています。ですが一度手を出すと最後、その後遺症は想像を絶するもののようです。

覚せい剤を使用すると痩せる理由は?

食欲がなくなる

覚せい剤を使用すると、血液は上昇し汗をかきやすくなり食欲は低下すると言われています。摂取後、俗にいう「多幸感」に溢れ、その後12時間ほどに渡って覚醒状態が続き、多くの人の場合、寝ることも食事をとることもできません。これらを必要としない状態であるともいえます。

また安易に繰り返すうちに中毒になってしまうと、食欲不振からやがて拒食症にと進行し、食べ物も飲み物さえも受け付けないような体へと蝕まれていきます。

覚せい剤の症状は?

気分の高揚

覚せい剤はアンフェタミン系の精神刺激薬というもので、脳から強制的にドーパミンを大量発生させます。この「ドーパミン」はホルモンの調整や快楽に関係するもので、神経を興奮状態にし、快楽・快感又は陶酔感を与えてくれます。これにより気分は高揚し、巷でいう「何でもできるような気分」、万能感を感じると言う訳です。

瞳孔が開く

覚せい剤を使用している人の大きな特徴として、この「瞳孔が開く」が挙げられます。

瞳孔とは瞳の黒い部分のですが、一説によりますと瞳孔が8割程開き目つきも鋭くなります。また瞳孔が開くことで光を強く感じたりまぶしく感じるので、中毒者はサングラスをかけるケースも多くみられます。

幻聴や幻覚を見る

覚せい剤の長年の使用、中毒から幻聴や幻覚を見るということがあります。以前、覚せい剤を取材するうちに自分が嵌ってしまったとう石丸元章さんの書かれたノンフィクション小説、『SPEED スピード』(文春文庫)を読んだことがあるのですが、「常に誰かに見はられているような感覚」や「宇宙から指示?やお告げのようなをテレビから受信する」などのエピソードがありました。とても常人からは考えられませんが、本人は至って真面目に語るなどその精神崩壊は異様です。

食欲が減退する

先ほど述べた通り、典型的な覚せい剤使用時の症状です。これで簡単に一気にダイエットが出来ると、一時期若い女性や学生による使用が問題になったこともありました。

覚せい剤使用中は常時、食欲がない状態であるため体重もどんどん減っていきます。また使用時に摂る食事は無味乾燥で非常にまずく感じるようです。食欲減退から拒食症に繋がったり、その他には十分な栄養が得られず免疫力が低下し細菌感染などに罹り易くなります。

極度の疲労感

疲労回復や元気が出る!が特徴とされる覚せい剤ですが、その効果が切れると極度の疲労感や倦怠感に襲われるというのもセオリーです。覚せい剤の接種によって一時期疲労感はなくなりますが、これは肉体的な疲労がなくなるという意味ではありません。そのため効果が切れると以前にまして疲労感や倦怠感が襲ってき、またその不快感を払拭するために再び覚せい剤を・・・と徐々に常用するようになっていきます。

大量に汗が出る

覚せい剤の副作用として、摂取後、血圧が上昇し発汗が活発になります。体温調節ができず、真冬でも暑がったりします。また覚せい剤使用者の汗ですが尿と合わせて、とても独特な臭いニオイと言われています。

キレやすくなる

覚せい剤の使用により行動だけでなく性格までも変わることも大きな特徴の一つです。感情の起伏が激しくなり突然怒鳴ったり、キレたりするようになります。

挙動不審になる

覚せい剤を使用すると挙動が不審になると言われています。不自然に筋肉が緊張したり、目線が定まらない、突然声を出すなど異常な行動もみられます。また覚せい剤による幻聴・幻視・被害妄想などから更に挙動不審が加速し、警察の職質というパターンも割と耳にする話です。

フラッシュバック

薬物依存からの脱却は非常に難しいとされるのは周知の事実です。この困難さの一つがフラッシュバックです。覚せい剤は僅か2、3ヵ月乱用するだけで精神的におかしくなり、幻覚や幻聴が現れると言われます。その恐ろしさはその後どんなに時間をかけて治療をしても、脳は覚せい剤を忘れることはできません。何かがふいにスイッチとなってリアルな幻覚や幻聴、被害妄想等が襲ってくるというものです。

強力な依存性

覚せい剤は一般的にも依存性の高い薬物といわれます。たった数回の使用で習慣性の依存状態に陥ります。有名人・芸能人の薬物事件でも覚せい剤の再犯は目立ったところであり、私たちもまたかで済ませてますが、その再犯率は約60%と依存性の強さがうかがえます。

覚せい剤の辞め方は?

ダルクに頼る

ダルクをご存知でしょうか?ダルク(DARC)とは薬物依存から回復支援をする薬物依存症リハビリ施設で、全国各地に施設があります。活動内容や回復の為のプログラムは施設によって様々ですが、主にグループセラピーが一日2回程、その他はレクレーションなどがあり「薬物を使わないで生きる!」ことをスタートできる場を提供しています。

覚せい剤に関する人達ときっぱり縁を切る

覚せい剤をやめることは難しいと言えます。それでもやめたい気持ちがあるのならば、まずは覚せい剤に関係する人間関係をきっぱりと清算することです。恋人やパートナーと一緒にしていたのなら辛いですが別れることをおすすめします。当然ですが、覚せい剤が手に入りそうな場所には近づかない、自分の連絡先を変えるなどし、売人からもすっぱりと縁を断つ覚悟をもちましょう。

危険すぎる覚せい剤によるダイエット

覚せい剤を使ったダイエットですが、簡単で一気に出来る反面、一生涯に渡る副作用に付き纏われます。時には自分の健康ばかりではなく大切な人間関係を壊すことも覚せい剤なら容易です。「集中力が上がる」や「簡単に痩せれる」などソフトな言い回しから手にする人がいるようですが、手にしたが最後、止めることも難しく失うものは大きいです。

痩せることはできたけれど・・・できたけど見た目にも不健康でハッピーにみえないダイエットなんて意味がありません!覚せい剤によるダイエットなんて絶対に割に合わないことを覚えておきましょう。